蘇ったノンストップ特急、京阪「洛楽」で一路、京都へ

蘇ったノンストップ特急、京阪「洛楽」で一路、京都へ
  • 今回は大阪の淀屋橋から京都の出町柳を結ぶ、京阪電車の「洛楽」を取り上げます。「洛楽」は何と大阪の京橋から京都の七条までノンストップ! 時間に直すと、約35分間、どの駅にも止まらずに走り続けます。なお、関東私鉄の座席指定列車のような特別料金はいりません!

    京阪本線の始発駅、淀屋橋駅から「洛楽」の旅がはじまります。「洛楽」は快速特急にカテゴライズされる列車。このように、特急よりも上位に位置づけられています。「洛楽」は特急が停車する枚方市駅、樟葉駅、中書島駅、丹波橋駅には止まりません。なお「洛楽」は淀屋橋~祇園四条間を45分、淀屋橋~出町柳間を50分で結びます。特急と比べると4分ほど早いです。

  • 「洛楽」で気をつけたいのは本数が少ないこと。平日は2往復、土休日は5往復しか設定されていません。なお、「洛楽」のダイヤは京阪のホームページに掲載されています。「洛楽」の発車3分後に急行列車が運転されるのも注目したいところ。この急行列車は「洛楽」を補完する役割を果たしています。

  • 「洛楽」は3000系が担当します。3000系は2008年、中之島線の開業に合わせて快速急行用の車両として誕生しました。2017年8月から前面デザインが変更され「洛楽」の文字が入るようになりました。

  • 「洛楽」の車内は1列+2列のクロスシートになっています。特急で使われる8000系ほど豪華ではありませんが、50分の旅ですと十分な設備でしょう。

  • これが3000系の2人用シート。厚みがあり、しっかりと背中を支えてくれます。京阪のクロスシートは本当にレベルが高いと思います。

  • ドア上に車内案内表示機があります。「洛楽」はノンストップ特急なので、ほとんどの駅が薄字の通過になっています。

  • さて、3000系の特徴は座りながら前面展望が楽しめること。「洛楽」はJR大阪環状線、学研都市線、東西線の接続駅である京橋駅に入線しました。ここで、多くの客が乗り込みます。とは言っても、全席の7~8割程度が埋まる感じでした。

  • 京橋駅から萱島駅まで複々線区間に入ります。「洛楽」をはじめとする優等列車は基本的に中線、普通は外線を走ります。「洛楽」は9000系普通列車を軽々と追い抜きました。

  • 京阪は駅間距離が短いことで知られています。「洛楽」は土居駅を通過。土居駅と滝井駅は400mほどしか離れていません。こうして見ると、ホームの先端から隣駅に声が届くような気がしますね。

  • 3000系、特急淀屋橋行きとすれ違います。京阪は昔から特急には鳩マークが取り付けられています。3000系も京阪特急の伝統をしっかりと継承。鳩マークが本当に凛々しいですね。

  • そうこうしているうちに、「洛楽」は主要駅である枚方市駅を通過します。枚方市駅は「洛楽」以外の列車が止まります。主要駅を通過するのは本当に気持ちいですね。

  • 同じく主要駅の樟葉駅も通過します。扉が開かないので、落ち着いた雰囲気が保たれるのも「洛楽」の魅力ではないでしょうか。

  • 「洛楽」は木津川を渡ります。このような箱状の鉄橋を通過するシーンは迫力満点。本当に運転士になったような感じさえします。

  • 今度は先輩格にあたる8000系特急とすれ違いました。京阪特急は2000年(平日朝の大阪行きの特急が中書島駅に停車したのは1993年)まで京橋駅~七条駅はノンストップでした。残念ながら、8000系が「洛楽」を担当することはありません。ノンストップ特急として活躍した8000系は後輩3000系の「洛楽」をどのような眼差して見つめているのでしょうか。

  • と感傷に浸っている間に「洛楽」は京都側の主要駅、丹波橋駅を通過しました。この日の「洛楽」は少し遅れていましたが、とても快適。ただし、カーブが多いため、並行するJRの新快速よりは遅いです。

  • いよいよ、京都側のトンネルに入り、京都市内に乗り込みます。「洛楽」は七条駅、祇園四条駅、三条駅に止まります。清水五条駅、神宮丸太町駅には止まらないのでご注意を!

  • 「洛楽」は5分遅れて、10時35分に終着の出町柳駅に着きました。「洛楽」と表示されていますが、この後は折り返し、特急淀屋橋行きになります。

  • 撮影していると「洛楽」マークから特急の鳩マークに変身! このあたりの芸の細かさが京阪らしいですね。

  • なお、京阪では8000系と3000系の車内にて訪日外国人向けサービス「KEIHAN FREE Wi-Fi」が使えます。

  • 最後におまけ。淀屋橋駅の3番線、4番線の奥には1番線、2番線ホームがあります。京都側から4番線に入線する場合は1番線を通過するわけです。狭い場所を有効活用する、これこそが関西が生んだ知恵なのでしょうか。

    というわけで、よい「鉄分」を!

    ライター:新田浩之

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