レトロな旧ソ連型電車で行くラトビア・バルト海への旅

レトロな旧ソ連型電車で行くラトビア・バルト海への旅

ラトビアとはどのような国か

  • 今回はバルト3国の中核をなす、ラトビアの鉄道紀行をお伝えします。ラトビアは首都リーガを中心に、さまざまな観光スポットにアクセスできます。その中のひとつが今回紹介するバルト海です。ぜひ、レトロな電車に乗ってバルト海へ出かけてみましょう。

    ラトビアはエストニアとリトアニアに挟まれており、国土面積は北海道の約60%です。ラトビアには約196万人が暮らしています。そのうち、バルト語派のラトビア人が約60%、ロシア人が約25%です。歴史的経緯からロシア系住民が多いのがラトビアの特徴です。リトアニアと同じく1991年にソビエト連邦から独立しました。首都はバルト3国の最大の都市リーガです。リーガは神戸市と姉妹都市の関係にあります。

    ラトビアの鉄道もロシアの影響を強く受け、軌間は広軌(1,520mm)です。国際列車はロシア、ベラルーシ間で運行されています。

首都から約30分でバルト海へ 

  • 首都リーガから近郊電車に乗ると、約30分でバルト海のリゾート地であるユールマラに着きます。ただし、ユールマラは海岸部一帯のエリアを指しているため、複数の駅が存在します。この中で最も賑わっている町がマユァリ(Majori)です。特別な理由がなければ、マユァリまでの切符を購入すればいいでしょう。

  • ユールマラ方面行きの列車本数は1時間に2本~3本です。したがって、あまり列車の本数は気にしなくていいでしょう。ユールマラ方面行きは主に3番線から出発します。

  • 3番線で待っていたのは旧ソ連製の電車、ER2系です。ロシアをはじめとする旧ソ連諸国ではよく見かけます。隣国のリトアニアではほとんど見かけなかったので、逆に新鮮に感じます。

  • ER2系は旧ソ連が1960年代に開発したロングセラー電車です。ラトビアでも1960年代から1980年代まで製造されました。左の写真(スマホサイトですと上部の写真)の車両はER2系でも後期に属します。さすがに、たまご型をした初期車はあまり見られなくなりました。

  • 車外は古めかしいですが、車内はきれいにリニューアルされています。車端部にはラトビア語表記の案内表示機もありました。私が訪れた日は土曜日だったので、車内はユールマラへ向かう乗客で満員。ガイドブックを持った外国人観光客もちらほら見かけました。

  • 10:53分、前触れもなく電車はリーガ駅を発車しました。吊り掛け駆動の重々しいモーター音が車内全体に響き渡ります。リーガ駅から10分もすぎないうちに、このような平原が続きます。「バルト海に向かう」といっても、車窓から海は全く見えません。

  • わずか30分ばかりで、マユァリ駅に着きました。マユァリ駅の近くには海ではなく大きな池がありました。マユァリ駅は複線の整備された郊外駅です。西側諸国の近郊駅と比較しても、あまり遜色はないのではないでしょうか。

歴史の舞台となった遠浅の海、バルト海

  • マユァリ駅からはバルト海へ通じるメインストリートがあります。道にはお洒落なレストランやカフェが立ち並んでいます。ユールマラはラトビアを代表するリゾート地なので、みなさん、のんびりと休日の一日を過ごしていました。

  • ところで、ユールマラには首都リーガとは異なり、立派な木製の建物が目立ちます。そして、どこかペンション風です。西欧のリゾート地とは違った素朴な雰囲気が漂います。

    ぶらぶら歩いていると、バルト海が見えてきました。バルト海は遠浅で知られています。どこまで行っても、足が海面に着くような感じです。さすがに6月でしたので、海水浴を楽しんでいる方は見かけませんでした。


  • ところで、バルト海は歴史の舞台にもなった海です。古くはバルト海、バルト諸国の覇権をめぐって、ロシア、スウェーデン、ポーランド、ドイツ騎士団が戦いを繰り広げました。近年では、バルト海に面した諸国が集まる政治組織も誕生しています。ソビエト連邦時代、バルト海は「対立の海」でしたが、現在は「協力の海」に生まれ変わろうとしています。

    なお、私が訪れたときは日本の「海の家」のような施設は見かけませんでした。バルト海で海水浴を楽しむ場合は、あらかじめ水着を着ておくといいでしょう。

    ラトビアの鉄道ガイド

    ラトビアの鉄道は首都リーガを中心に路線網が展開されており、近郊輸送がメインとなっています。国際列車はロシア、ベラルーシ間で運行されています。エストニアの首都タリンへは国境の町、ヴァルガ駅で乗り換えとなります。リトアニアの首都ヴィリニュスへはバスを利用しましょう。なお、リーガには旧ソ連の列車が展示されている「ラトビア鉄道歴史博物館」があります。

    ライター:新田浩之

     


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