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2018年4月1日、大阪市営交通事業が民営化され、地下鉄とニュートラムは「大阪市高速電気軌道株式会社」に、バスは「大阪シティバス株式会社」に業務が承継されます。ただし「民営化」といっても、民間出資はゼロなので完全な「民営化」とは言い難い側面はあります。とは言っても、民営化により大きな変化があるのは間違いなし! そこで、今回は消滅が予想されるサインを追って、大阪市営地下鉄をレポートしたいと思います。
まずは車両面から。4月1日に民営化されますが、車両が大きく変わることはありません。ただし、車両に付いてあるサインが変わることは予想できます。
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それが、大阪市営地下鉄のシンボルである「マルコマーク」です。マルコマークの歴史は長く、考案されたのは1933年です。大阪の「O」と高速鉄道の「コ」を組み合わせた至ってシンプルなもの。シンプルで飽きがこないデザインだからこそ、長らく使われてきたのでしょう。なお民営化に伴い、地下鉄の愛称は「大阪メトロ」になり、新たなサインが発表されています。
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御堂筋線に乗り入れている北大阪急行8000系が入線しました。北大阪急行は大阪市交通局とは別物なので、塗装変更はないでしょう。ただし、8000系は廃車が進んでいるので、「大阪メトロ」と8000系とのショットは貴重なものになるでしょう。
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ここからは駅にある「サイン」を見ていきます。こちらは西中島南方駅の入口にある駅名板。地下鉄車両の中には「マルコマーク」があります。従来、サインの色は線のカラーに合わせてきましたが、近年は「青色」が多いような気がします。そういえば「大阪メトロ」の新サインの色も青色。今後、青色のサインが増えるのでしょうか。
券売機の上にはマルコマークとニュートラムを表すマークがありました。ニュートラムのマークも民営化に伴い、消えることでしょう。
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大阪の中心地、本町駅です。本町駅は御堂筋線、四つ橋線、中央線の接続駅。そのため、多くの駅サインを見かけることができます。こちらは地上にあった地下鉄のサイン。御堂筋線は赤、中央線は緑です。とてもわかりやすいですね。
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谷町線・中崎町駅の「きっぷうりば」の看板にはさりげなくマルコマークがありました。昭和チックな大阪市営交通局の看板が消滅するのも時間の問題! ぜひ、この機会にマルコマークをはじめ、多くの看板を目に焼き付けましょう。
というわけで、よい「鉄分」を!
ライター:新田浩之