【駅弁レビュー】「元祖 森名物 いかめし」

【駅弁レビュー】「元祖 森名物 いかめし」

函館本線 森駅を全国に知らしめた有名駅弁!

  • 価格:780円(税込)

    販売駅:森駅 東京駅など

    入手場所:東京駅「駅弁屋 祭」

    販売元:(株)いかめし阿部商店

     

    項目

    内容

    ジャンル:

    魚介系

    味の濃さ: 薄ーーーー◆濃
    甘辛度: 甘ー◆ーーー辛
    全体量: 少◆ーーーー多
    飽きにくさ: 飽◆ーーーー良
    コスパ: 悪◆ーーーー良
  • 函館本線 森駅といえば、「いかめし」を思い浮かべる人も多いだろう。製造販売を行っている「株式会社いかめし阿部商店」は、創業明治36年の老舗である。

     

    森駅をここまで有名にしたこの弁当のチカラは凄い。全国津々浦々で行われている駅弁大会などでは必ずといってよいぐらい販売されており、その場で製造・販売という光景を目にすることも多いだろう。

    まだ、駅弁が今ほどブームになる前から安くて美味しい駅弁として有名だったが、その人気は今でも衰えることはない。

     

    パッケージは小さくシンプルで掛け紙の左下の「イカ」をロゴ風にしたデザインがとてもかわいらしい。「いかめし」というフォントにも味わいがある。そんなこともあってか、今ではグッズ販売もおこなっているのだ。

    蓋はアルミを挟んだ紙製でパッケージはプラ容器である。

では、外観からチェックしていこう

  • パッケージ左側面は、消費期限やバーコード記載である。「いかの中骨にご注意下さい」とあるが、中骨はなかった。

  • 右側面には、箸が止められている。箱が小さすぎるので流石に蓋面に対角で置くスペースはない。


  • 向こう正面及び手前側は見ての通りだ。

  • 箱の裏には、原材料名等が記載されたシールが側面から回り込んでいる。販売者をみると「(株)いかめし阿部商店MI」と記載されている。最後にアルファベットがついているということは、委託工場による製造という可能性がある。

    材料がシンプルなため、誰でも真似して作り出せそうなイメージがあるが、経験に裏打ちされたわざがあり、簡単には真似できない味なのである。

     

    ~原材料名~

    いか、うるち米(国産米)、もち米(国産米)、醤油、砂糖、pH調整剤、(原材料の一部に小麦を含む)

では、大きさをみていこう

  • 重さは実測値で143gだ。


  • 350ml缶との大きさ比較である。実測値で縦幅は12cm、横幅は9cm、高さ3.8cm(箸を含まず)であった。列車の窓ガラス横の縁の部分でも食べられそうなミニサイズだ。この大きさがかわいい!

付属品類をみてみよう!

  • 外装写真と付属品類の写真である。箸袋の大きさから、どれだけ小さい弁当かわかるだろう。これほど小さな弁当ではあるが、しっかり「おてふき」は付属している。

    というのもこの弁当を食べた人であれば、誰もがわかると思うが「イカ」の根本を止めている爪楊枝は必ず指で触ることになり、その際、醤油と砂糖の調味料によって指がベタベタになってしまうのだ。そんな、ちょいちょいと「イカ」を触ってしまったときに、このおてふきが大活躍するのである。

  • 箸袋は紙製で爪楊枝が同封されている。箸の長さは16.5cmとかなり短い。しかし、弁当が小さいのでこの大きさは致し方ないとも言える。箸は根本が変な割れ方をする残念な箸だった。

  • 紙蓋を取ると、ビニールフィルムが「イカ」を覆っており、フタが汚れないようになっている。容器の底には不要な水分を吸収するシートが敷いてあり、液だれを防いでいる。

  • ご覧のとおり「イカ」が2杯(ゲソはない)が互い違いに収まっているだけという、極めてシンプルな内容である。箸休めになるようなものは一切ないのだ。

いかめしをみていこう


  • 薄茶色になるまでじっくり煮た2杯の「イカ」。爪楊枝を含め2杯で123gほどだ。表面はツヤツヤしており、ゴムのような質感だ。触ると漬け込みダレでベタベタしている。

    「イカ」の大きさは、ものによって違うが、大きい「イカ」は、胴体の一番太いところで、4.8cm、厚さは2.8cm、身の長さは11.5cmで重さは69gほどだ。小さい「イカ」は、胴体の一番太いところの大きさは同じだが、身の長さは9.8cmで重さは54gほどだった。

     

    自然のものなので全体の重量を合わせるように「イカ」を組み合わせているようである。「イカ」によっては、耳が取れていて別添えになっているものがあったりとさまざまだ。

     

    「イカ」は、胴体の根元が爪楊枝で止められており、煮炊きする際に飯がこぼれ出るのを防いでいる。この爪楊枝が結構固めに止まっているので、無理に引き抜こうとすると手が滑って「イカ」自体がどこかに飛んでいってしまう可能性すらある。よって爪楊枝を持ちながら食べるのが正解であろう。また、胴体部分を手でつかもうとしてもヌルヌルと滑り、これまた落としそうになるので食べる際は十分注意が必要だ。

  • 香りは極わずかに磯の匂いで、醤油引き立つ、気持ち甘めといったところだ。

    口に入れると、食感はかためのチャーシューに煮ており、十分に水分が抜けている。部位により、醤油味の濃い部分と薄い部分に分かれる。それは身の厚さに反比例しており、胴体の肉厚な部分(4.5mmほど)は、味がしみこみにくく薄味。耳の部分(2mmほど)は身が薄いため、じっくり味がしみ込み、濃い目の味になっている。

  • 耳の部分の方が「イカ」らしさが味わえるが、胴体に比べると旨さは劣る。

    咀嚼することで「イカ」の旨味と「飯」「調味料」が相まって奥深い味わいとなってくる。すぐに飲み込まずじっくり味わってほしい。


  • 「イカ」の中にギュッと詰められた飯は、もち米とうるち米のブレンドだそうだ。このブレンドにより、部位によって複雑な食感を生み出している。ただ、飯の炊き加減にバラつきがあるようで、柔らかいところや硬い所が混じっていた。今回入手した4杯の中でも、うるち米部分にかなり芯が残ったものが混じっていた。

     

    「イカ」の大きさや身の厚さで火の通り方が異なってしまうことは理解できなくもないが、このバラつき感は、直接味に影響するため、もう少し品質が安定すればとは思う。

     

    飯の量は「イカ」2杯の合計で55gほどである。コンビニおにぎり1個分もないことになる。やはり圧倒的に量が足りない。

■総評


  • その昔、安さと美味しさに衝撃を覚えたが、現在の価格は780円(税込)と決して安くはない。というのも近年「イカ」の流通価格が高騰しており、昨年も値上げを余儀なくされたようだ。

    正直な話、ここまで価格が上がってしまうとちょっと…という印象だ。そもそも、この弁当は量も少なく、味も単調だ。量が足りない問題は、2つ買えば解決できるかもしれないが、1,560円払って同じ味を食べ続けるというのは現実的ではない。

     

    醤油と砂糖のみの味付けで醤油味が強いため、2杯目の途中あたりからどうしても飽きてしまう。よって、この弁当は、ほかの弁当を購入しつつ、1つだけ購入し、仲間でシェアするぐらいがちょうどよいのではないだろうか。そうであれば、1つ売りなどを検討すべき時期かと思う。

     

    近年、流通システムの向上や企業間競争によって、美味しい駅弁を食する機会が増えてきている。その結果として、消費者の舌が肥えているのも事実だ。そういった駅弁と比べるとどうしても古さや物足りなさを感じてしまうのは否めない。

    たとえ、今後「イカ」の卸値が下がっても、一度値上げした弁当の価格を戻すのは難しいのではなかろうか。

     

     

    ■ズバリ!このお弁当は買いなのか?

    これだけ価格が上がるとオススメするのは難しい。

     

    ■こんな人におススメ

    あの懐かしい味を味わいたい人

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