走る“おきゃく”、A列車で行こうで呑み鉄

走る“おきゃく”、A列車で行こうで呑み鉄
  • “おきゃく”ってご存知ですか?お客ではなくおきゃくです。高知の言葉で「宴会」を意味します。酒国高知の方はおきゃくが大好き。3月には県をあげてのおきゃくイベントがあり、朝から夜まで街中で酒盛りが開かれ、べろべろの神様なる神様が光臨されるのです。何とも愉しいような恐ろしいような。

     そこはそれ。

     そんな高知でおきゃく列車が走るというので、呑んで、もとい乗ってきました。

    その名も「A列車で行こう」ですが、別にジャズが流れるジャジーでムーディーな列車ではなく、地元のおんちゃんたちとカラオケしながらゆるりと列車旅を楽しむ宴会列車。チケットはドリンク一杯、お土産のタオルつきで2500円。

     お弁当600円の予約ができますが、それ以外にお酒や料理の用意はありませんし、チェイサー、和らぎ水の類もありません。なので、乗り込む前に沿線でお酒と肴を買い込んでから、列車へGO!

     ごめん・なはり線フリー切符で沿線の酒蔵で日本酒を買い、道の駅、スーパーで肴を買って同列車の始発駅、後免駅からはりきって乗り込みます。

  •  ぽつねん。

     私以外の参加者は皆様地元の方で途中の「のいち駅」から乗車。その為開始直後は貸切常態でした。

  •  列車の中はこのような雰囲気。日本酒、ビールの販売もありましたが種類は多くありません。

  • 選べるドリンクは地元のみかんジュース、ビール、どぶろく(辛口、甘口)でしたので迷わずどぶろくを。どぶろくコンクールで連続金賞受賞しているどぶろく酵母香南さんのどぶろく「酵母の舞」。ほろっとお米の甘みがきいており、甘酒感覚でぐいぐい呑めてしまいます。

  • 沿線の和食駅にある仙頭酒造さんの土佐しらぎくとスーパーで買ったネイリ(カンパチ)の刺身で乾杯。美しい太平洋をバックに列車は走ります。

  • 続いて、赤野駅の有光酒造さんの安芸虎とスマ鰹のタタキで一献。

  • さらに、のいち駅から乗ってきた地元お母さん達からのおすそ分けで酢の物をいただきました。こういった地元の方とのコミュニケーションもよい感じ。お返しに日本酒をどうぞと振る舞います。

  • おすそ分けの手作りぶどう羊羹と「あかおか駅」にあります高木酒造さんのスパークリング日本酒、「いとをかし」をマリアージュしているうちに、折り返しの奈半利駅に到着。

  • 奈半利駅では20分ほどの停車時間があり、列車の外に出て夜風に吹かれながら夕陽をみることができました。夕陽を眺めながら1杯。

  • 再び後免駅へと向い発車した列車の中ではカラオケ、じゃんけん大会なども行われ盛り上がります。合計2時間30呑みつづけたので、いい感じにべろべろの神様が降臨してきたところで後免駅に到着。新幹線、特急の中で勝手に一人宴会をしておりますが、こうやって大手を振って車内で呑むのはやっぱり酔いものですね。

    皆さんも機会がありましたらぜひ乗ってみてください。

    というわけで酔い「鉄分」を!

    ライター:稲浪 理恵


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