京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」に乗車すると、途中で停車する駅のひとつが大江駅です。
●参考記事:
福知山市大江町に位置するこの駅は、大きなターミナルではありませんが、丹後路らしい穏やかな空気を感じさせてくれる、印象に残る駅でした。ここでは約35分間停車するので、下車してゆっくりと駅や街並みを楽しむことが出来ます。
くろまつ号の旅は、車内での食事や景色に注目が集まりがちですが、こうした停車駅の存在が、列車旅に「土地の気配」を与えてくれます。大江駅周辺は山と川に囲まれ、観光地然とした派手さはありません。その分、地域の日常がそのまま残っており、列車を降りて深呼吸したくなるような静けさがあります。そして駅前にあるのが、鬼瓦公園。
その名の通り、鬼瓦をテーマにした少しユニークな公園で、園内には表情豊かな鬼瓦のモニュメントが並びます。最初は意外性に驚かされますが、見ていくうちに、鬼瓦が持つ魔除けや守りの意味、そして瓦文化の奥深さが自然と伝わってきます。鬼瓦一つひとつの表情や造形は想像以上に個性豊かで、写真を撮りながら歩いていると時間を忘れてしまいます。大規模な観光施設ではありませんが、地域の文化や歴史を、肩肘張らずに感じられる場所として、とても好印象でした。
丹後くろまつ号のモーニングコースのハイライトともいうべき大江駅。
「この土地には、こういう文化がある」という記憶を持ち帰れるのは、列車旅ならではの醍醐味です。
豪華さや賑わいを求める旅ではなく、車窓の先にある暮らしや文化に目を向ける。大江駅と鬼瓦公園は、丹後くろまつ号の旅を、より奥行きのあるものにしてくれる立ち寄りスポットだと感じました。
というわけで、よい「鉄分」を!









