千葉県銚子市で開催されている「駅からハイキング」に参加してきました。
今回のコースは、JR銚子駅近くの銚子観光案内所をスタートし、妙福寺、飯沼観音、銚子電鉄の本銚子駅・君ヶ浜駅周辺、君ケ浜、犬吠埼灯台、満願寺、地球の丸く見える丘展望館をめぐり、銚子電鉄の犬吠駅へ向かうルートです。
銚子市観光協会の案内によると、開催期間は2026年4月18日から6月21日まで。受付時間は9時から12時までで、コースは約9.8km、所要時間は施設での見学時間を含めて約4時間とされています。雨天決行のイベントです。
スタートはJR銚子駅。大きな醤油樽が銚子らしい出迎え
スタート地点は、JR銚子駅。
銚子駅といえば、駅前・駅構内の雰囲気からすでに“銚子に来た”という旅情があります。駅には大きな醤油樽のモニュメントがあり、醤油のまち銚子らしい出迎えをしてくれます。
今回のハイキングでは、受付で紙のマップを受け取り、そこから歩き始めます。単に観光地を歩くだけではなく、JRの駅から始まり、途中で銚子電鉄の駅や沿線風景をたどり、最後は犬吠駅に着くという構成です。まさに“鉄道と徒歩を組み合わせて銚子を味わう”コースになっています。
妙福寺、飯沼観音へ。銚子の歴史を感じる市街地歩き
銚子駅周辺を出発して、まず向かうのは妙福寺、
そして飯沼観音方面です。飯沼観音として知られる円福寺は、銚子の中心市街地にある歴史ある寺院です。境内に入ると、立派な本堂や朱色の仁王門が目を引きます。海のまち、漁業のまちという印象が強い銚子ですが、こうして歩いてみると、古くから信仰や門前町の文化も育まれてきたことが感じられます。
写真を撮りながら歩くと、建物の存在感がしっかりあり、ハイキングの序盤から見どころがあります。駅から歩いてアクセスできる距離に、こうした歴史的なスポットがあるのも銚子の魅力です。
銚子電鉄の本銚子駅・君ヶ浜駅方面へ
コースはその後、銚子電鉄の本銚子駅方面へ進み、さらに君ヶ浜駅方面へと続いていきます。
銚子電鉄は、銚子駅から外川駅までを結ぶローカル鉄道です。銚子観光ではおなじみの存在で、犬吠埼灯台や地球の丸く見える丘展望館など、沿線の観光スポットをめぐる際にも便利な路線です。
今回のハイキングでは、列車に乗るだけでは見逃してしまいそうな沿線の空気を、徒歩でじっくり味わえるのがポイントです。駅と駅の間を歩くことで、住宅地、寺社、海へ向かう道、そしてローカル線のある風景が少しずつつながっていきます。
鉄道旅では、どうしても駅から目的地へ一直線に向かいがちですが、駅からハイキングに参加すると「駅間のまちの表情」も楽しめます。これは鉄道ファンにとっても大きな魅力です。
君ケ浜から犬吠埼へ。海が見えると一気に旅気分が高まる
コースの中盤から後半にかけては、君ケ浜方面へ。
銚子らしい海の景色が見えてくると、ハイキングの雰囲気が一気に変わります。市街地を歩いていた前半から、太平洋を感じる後半へ。銚子の地形や観光資源の豊かさを、歩きながら実感できます。
遠くに犬吠埼灯台が見えてくる場面もあり、目的地に近づいている感覚が高まります。青空の日であれば、海の青さと灯台の白さがとても映えます。
犬吠埼灯台へ。銚子を代表する絶景スポット
コースの大きな見どころのひとつが、犬吠埼灯台です。
犬吠埼灯台は、銚子を代表する観光名所のひとつ。白い灯台と太平洋の組み合わせは、やはり圧巻です。公式案内では、犬吠埼灯台の参観には別途寄付金が必要とされています。
鉄道ブログとしては、ここで「銚子電鉄に乗って訪れる犬吠埼」と「駅からハイキングで歩いて訪れる犬吠埼」の違いにも触れたいところです。列車で犬吠駅まで来て灯台へ向かうのも楽しいですが、歩いて近づいていくと、灯台が見えてきた瞬間の達成感があります。
徒歩だからこそ、風の強さ、海の匂い、道のアップダウン、周辺の景色の変化まで含めて楽しめます。
地球の丸く見える丘展望館から銚子の地形を実感
犬吠埼灯台周辺を歩いた後は、満願寺を経由して地球の丸く見える丘展望館へ。
ここは、銚子の地形を体感できる展望スポットです。屋上からは太平洋や犬吠埼方面を広く見渡すことができ、歩いてきたルートを振り返るような感覚もあります。
今回の駅からハイキングでは、紙マップの提示で地球の丸く見える丘展望館の入場料が割引になる特典も用意されています。通常420円の入場料が370円に、小中学生は200円から180円になると案内されています。
歩いてきた後に高台から海を眺めると、銚子が太平洋に突き出したまちであることがよく分かります。鉄道、海、灯台、寺社、展望台がひとつのコースにまとまっているのは、銚子ならではです。
ゴールは銚子電鉄の犬吠駅
今回のゴールは、銚子電鉄の犬吠駅です。
犬吠駅は、銚子電鉄の観光拠点としても楽しい駅です。駅舎の雰囲気や売店、周辺の観光地へのアクセスなど、歩き終えた後にも楽しめる要素があります。
なお、銚子電鉄では交通系ICカードが利用できので帰りに銚子電鉄を利用する場合は、きっぷの購入や現金の準備をしておくと安心です。
歩いた後にローカル線で銚子駅方面へ戻る流れは、鉄道旅としても非常に気持ちのよい締めくくりになります。
鉄道ファンにもおすすめしたい“歩く銚子電鉄旅”
今回参加して感じたのは、この駅からハイキングは、観光イベントでありながら、鉄道ファンにもかなり相性が良いということです。
銚子駅を出発し、銚子電鉄の沿線を歩き、犬吠駅へ向かう。途中には、寺社、海岸、灯台、展望館と、銚子を代表するスポットが続きます。
列車に乗って移動するだけでは見えにくい、駅と駅の間の風景。ローカル線が地域の中に溶け込んでいる様子。観光地と鉄道がゆるやかにつながっている感覚。そうしたものを、自分の足で確かめられるコースでした。
約9.8kmという距離は決して短くはありませんが、見どころが多いため、写真を撮りながら歩いていると意外と楽しく進めます。銚子電鉄に乗る旅とはまた違う、徒歩と鉄道を組み合わせた銚子旅としておすすめです。
開催期間は2026年6月21日まで。銚子電鉄沿線をじっくり歩いてみたい方、犬吠埼や地球の丸く見える丘展望館まで自分の足でめぐってみたい方は、参加してみてはいかがでしょうか。
というわけで、よい「鉄分」を!














