埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームへ行った際、以前から気になっていた車両をじっくり見学してきました。
ベルーナドームの1塁側「トレイン広場」に設置されている「L-train 101」です。
球場の中に電車が置かれているだけでもかなりインパクトがありますが、これは単なる鉄道を模した展示物ではありません。
実際に西武線を走っていた本物の車両です。
しかも現在は、埼玉西武ライオンズの歴史を振り返ることのできる展示スペースとして活用されており、車内だけでなく運転台まで見学することができました。
野球と鉄道という、西武ならではの組み合わせを楽しめるスポットです。
40年間走った車両がベルーナドームに
「L-train 101」は、長年にわたり実際に西武線を走っていた車両を活用した展示施設です。
埼玉西武ライオンズ公式サイトによると、40年間にわたり実際に西武線を中心に運行してきた車両をベルーナドームのトレイン広場に設置したもの。
埼玉西武ライオンズのラッピング電車としておなじみの「L-train」と、設置された車両の形式を表す「101」を組み合わせ、「L-train 101」と名付けられています。
外から見ると、正面には大きなライオンズのロゴ。
行先表示器部分には、
「L-train 101」
と表示されています。
さらに正面の窓にはライオンズのキャラクターも。
現役時代とはかなり雰囲気が変わっていますが、丸い前照灯などには昔の西武線車両らしい姿が残っています。
車内へ入ると、そこは「ライオンズミュージアム」
そして今回は車内にも入ってみました。
現在のL-train 101は、電車の車内というよりもライオンズの小さな博物館といった雰囲気です。
窓の上や壁面には、ライオンズの歴史を紹介する年表や写真がずらり。
西鉄ライオンズ時代から現在へと続く球団の歴史が紹介され、歴代の優勝シーンなども見ることができます。
一方で、よく見ると車内には網棚やつり革、窓、ドアなどがそのまま残っています。
「鉄道車両の中でプロ野球チームの歴史を見る」という、ほかではなかなか体験できない展示です。
歴代ユニフォームも車内に展示
特に目を引いたのがユニフォームの展示です。
車内の一角にはガラスケースが設けられ、歴代のユニフォームが展示されていました。
写真で確認できたものだけでも、
「NISHITETSU LIONS 1951-1972」
など、それぞれの時代を示すパネルとともにユニフォームを見ることができます。
通常の鉄道車両であれば座席や広告があるような場所に、ユニフォームの展示ケースが並んでいるのがなんとも不思議です。
それでも、もともとの車体やドア、つり革などは残っているため、「電車の中」という感覚もしっかりあります。
バットやグローブなど貴重な品々も
別の場所には、さらに興味深い展示がありました。
ガラス越しに並んでいるのは、バット、グローブ、ボールなど。
その背後には「西武ライオンズの歴史」と題した年表や、歴代選手たちの写真が並びます。
ライオンズの歴史を知っている人なら、ひとつひとつじっくり見ているだけでもかなり時間がかかりそうです。
球団公式サイトによると、展示品については予告なく入れ替わる場合があります。つまり訪れる時期によって、また違った資料に出会える可能性もあります。
懐かしい「LIONS NEWS」も
個人的に面白かったのが「LIONS NEWS」の展示です。
車内の窓際に、昔の「LIONS NEWS」が置かれていました。
鉄道とライオンズの関係を感じさせる資料でもあります。
実際、過去にL-train 101で行われた特別展示では、西武鉄道の車内などに掲出されていた「LIONS NEWS」も展示品として紹介されています。
鉄道ファンとしては、野球そのものの資料だけでなく、こうした「西武鉄道とライオンズの関係が見えてくるもの」にも目が行きます。
モニターでは映像も上映
さらに車内には大型のモニターも設置されていました。
訪れた際にはライオンズに関する映像が流れており、展示品や写真を見るだけでなく、映像でも球団の歴史に触れられるようになっています。
座席もライオンズカラーを意識した装飾。
背もたれ部分には「Lions」の文字や球団ロゴが入っています。
電車としての設備を残しながら、車内全体をライオンズ仕様に仕上げているところも見どころでした。
そして運転席へ!
鉄道ファンとして特に見逃せないのが、やはり運転台です。
現在のL-train 101では運転席も開放されており、写真撮影に加え、ペダルを踏んで警笛を鳴らすこともできると公式サイトで案内されています。
実際に運転台を間近から見ると、かなりの迫力です。
目の前には丸形のアナログメーターが並び、中央には大きな操作器。
現代の西武鉄道の車両とはまったく違う、昔ながらの運転台を見ることができます。
各種スイッチや機器、電話機なども残されていて、「この車両が本当に西武線を走っていた」ということを実感できる場所でした。
保存車両の外観を見ることはあっても、こうして運転台まで間近に見られる機会は貴重です。
野球を見に来たのに鉄道も楽しめる!
ベルーナドームと西武鉄道は切っても切れない関係です。
試合開催日には西武球場前駅に多くの列車が発着し、試合終了後には大勢の観客を乗せて次々と電車が出発していきます。
そんなベルーナドームに、かつて西武線を走っていた車両が保存されているというのも実に西武らしいところ。
しかも車両をただ保存するだけではなく、ライオンズの歴史を伝える展示施設として活用しているのが面白いですね。
ナイター開催時にはL-train 101がライトアップされ、ライオンズのホームラン時には電子ホーンや照明による演出も連動するそうです。
昼間とはまた違った姿も見てみたくなります。
L-train 101は一軍公式戦開催日に見学可能
現在、L-train 101の車内展示は、ベルーナドームで一軍公式戦が開催される日に公開されています。
営業時間は開場から試合開始2時間後まで。
場所は1塁側のトレイン広場です。
L-train 101そのものの入場料は無料ですが、トレイン広場は当日の観戦チケットが必要なエリアとなっています。混雑状況によっては入場制限が行われる場合もあります。
鉄道ファンなら試合前に立ち寄りたいスポット
今回はベルーナドームで「L-train 101」の車内まで見学してきました。
外から車両を見るだけでも面白いのですが、この車両の魅力はむしろ中に入ってからだと思います。
西武線を実際に走った車両。
昔ながらの運転台。
西鉄ライオンズから続く球団の歴史。
歴代ユニフォームや野球用具。
そして西武鉄道とライオンズのつながりを感じさせる「LIONS NEWS」。
鉄道と野球、両方の歴史をひとつの車両の中で楽しめる、ベルーナドームならではの展示でした。
ベルーナドームへ野球観戦に行く際は、試合開始ギリギリに席へ向かうのではなく、少し早めに到着して「L-train 101」をじっくり見学してみるのもおすすめです。
というわけで、よい「鉄分」を!











