東京のベイエリアを走る「りんかい線」が、2026年3月30日に開業30周年を迎えました。
新木場駅を訪れてみると、ホームには「30」の数字とりんかい線のキャラクター「りんかる」が描かれた30周年記念デザインが登場。
さらに、やってきた70-000形の車体にも、
「ありがとう。30年。」
の文字と30周年記念ロゴが掲出されていました。
普段から利用しているとすっかり東京の鉄道ネットワークの一員という印象のりんかい線ですが、その歴史を振り返ってみると、現在の姿になるまでにはいくつもの大きな変化がありました。
今回は開業30周年を迎えたりんかい線を、実際に新木場駅で見てきた30周年記念装飾とともに紹介します。
りんかい線は1996年3月30日に開業
りんかい線が開業したのは1996年3月30日。
ただし、現在のように新木場駅から大崎駅まで走っていたわけではありません。
最初に開業したのは、
新木場~東京テレポート間
でした。
しかも開業当初は4両編成での運転でした。
現在はJR埼京線と直通し、新宿や池袋、さらに埼玉方面まで列車が走っていることを考えると、かなり大きく変わったことが分かります。
実は最初から「りんかい線」ではなかった
そして、歴史を振り返っていて面白いのが「りんかい線」という名前です。
現在ではすっかりおなじみですが、開業時から使われていた愛称ではありません。
東京臨海高速鉄道の公式情報によると、「りんかい線」という路線愛称が使われ始めたのは2000年9月。
その翌年の2001年3月31日に東京テレポート~天王洲アイル間が延伸開業します。
さらに2002年12月1日には天王洲アイル~大崎間が開業。
これによって現在の新木場~大崎間が全線開業すると同時に、JR埼京線との相互直通運転も始まりました。
今では新木場から大崎まで19分で結ばれています。
30年間走り続けてきた70-000形
そして、りんかい線の30年の歴史を車両面で象徴しているのが70-000形です。
70-000形は1996年の開業時からりんかい線を走り続けてきました。
今回、新木場駅で見かけたのも70-000形。
シルバーの車体にブルーとグリーンの帯という、長年親しまれてきたりんかい線らしいカラーリングです。
しかし、いつもの70-000形をよく見ると、車体側面には大きな30周年記念ラッピングが!
「30TH 東京臨海高速鉄道 30TH ANNIVERSARY」の文字とともに、制帽をかぶった「りんかる」が大きく描かれています。
行先表示には「埼京線直通」。
開業時から走る70-000形に30周年記念ラッピングが施され、その上に「埼京線直通」と表示されているというのは、りんかい線の30年間を象徴するような組み合わせにも見えました。
70-000形の記念列車は1編成
今回の30周年記念事業では、2種類の記念列車が用意されています。
70-000形については1編成の車両側面に30周年記念ラッピングを実施。
しかもデザインはA・Bの2種類があり、車体側面に交互に掲出することで、走っている列車を見ると「りんかる」が手を振っているように見える意匠になっています。
運行予定期間は2026年3月30日から9月30日まで。
運行区間は新木場~大崎だけではなく、JR埼京線への直通を含む新木場~大崎~川越です。
30周年の年だからこそ見ることのできる70-000形ということになります。
新型71-000形にも30周年ヘッドマーク
もうひとつの記念列車が71-000形です。
71-000形は2025年10月にデビューした、りんかい線の新型車両。
30周年記念列車では71-000形1編成の1号車と10号車に、それぞれ異なるデザインのヘッドマークが掲出されています。
つまり今回の30周年では、
開業時から走り続けてきた70-000形と、これからのりんかい線を担う71-000形
の両方が記念列車になっているわけです。
30周年という節目にふさわしい組み合わせですね。
新木場駅のホームドアも30周年仕様に
今回、新木場駅では列車だけでなくホームにも30周年を感じさせる装飾を見ることができました。
ホームドアには大きく「30」の数字とりんかる。
車両側面のラッピングと同様、「ありがとう。30年。」というメッセージが入っています。
ホームドア越しに30周年ラッピングの70-000形を見ると、駅と列車の両方が30周年仕様。
普段見慣れた新木場駅も、この時期ならではの雰囲気になっていました。
開業30周年のエキタグスタンプラリーも開催中
30周年記念企画は車両や駅の装飾だけではありません。
2026年8月1日から9月30日まで、「りんかい線開業30周年記念エキタグスタンプラリー」も開催されています。
駅スタンプアプリ「エキタグ」を利用して対象7駅すべてのスタンプを集めると、「コンプリートスタンプ」と限定デザインの「デジタルフォトフレーム」がもらえます。
記念列車の運行予定も9月30日までなので、この期間にあわせて楽しむのもよさそうです。
記念グッズや「感謝メッセージポスター」も登場
さらに8月からは30周年企画が一段と充実しています。
8月13日から30周年記念グッズ第1弾、8月22日から第2弾が発売。
また8月20日からは、りんかい線を支える各職場の社員などが登場する「感謝メッセージポスター」が東京テレポート駅、国際展示場駅、所属車両内に順次掲出されています。
30周年記念特設サイトでは、今後のコンテンツとして新型71-000形について現役社員が語る企画なども予告されています。
30年前とは大きく変わった東京ベイエリア
1996年に新木場~東京テレポート間でスタートしたりんかい線。
その後、東京テレポートから天王洲アイルへ、そして大崎へと延伸し、JR埼京線との直通運転によって東京の鉄道ネットワークの中で重要な役割を担う路線へと成長しました。
同時に、沿線の風景も大きく変わっています。
お台場や有明をはじめとした東京ベイエリアには、オフィスや商業施設、観光スポット、イベント施設などが集まり、30年前とは街そのものが大きく変化しました。
東京臨海高速鉄道も30周年にあたり、「臨海地域の新しい街をつなぐ路線として」誕生し、街の成長とともに歩んできたことを紹介しています。
70-000形から71-000形へ、次の時代へ
そして鉄道ファンとして気になるのは、やはり車両です。
30年間りんかい線を支えてきた70-000形に対して、2025年10月からは新型71-000形の運行が始まっています。
今回見かけた30周年ラッピングの70-000形は、まさに**「りんかい線の30年」を背負った車両**。
その一方で、新型71-000形も30周年ヘッドマークを掲げて走っています。
1996年の開業から30年。
70-000形が走り続けてきたりんかい線は、新型71-000形が加わり、いよいよ次の時代へ向かい始めています。
新木場駅で見た「ありがとう。30年。」というメッセージには、これまでの30年間への感謝だけでなく、これからのりんかい線へとつながっていく節目という意味も感じられました。
30周年記念列車の運行は2026年9月30日までの予定です。残り約1か月、70-000形の記念ラッピングと71-000形の記念ヘッドマーク、両方を記録しておきたいところです。
という訳で、よい「鉄分」を!







