JR御茶ノ水駅で進められていたホームドアの整備。
以前から中央・総武線各駅停車のホームにはホームドアが設置されていましたが、今回訪れてみると、中央線快速が発着するホームにもホームドアが設置されていました。
長年見慣れてきた御茶ノ水駅のホーム風景が、またひとつ大きく変わろうとしています。
中央線快速ホームにホームドアが登場
JR東日本が2026年3月に発表した「2026年度のホームドア整備計画」によると、御茶ノ水駅では中央線快速の1番線・4番線が整備対象となっています。
設置されるのは「スリットフレームホームドア」です。
今回実際にホームを見てみると、ホームの端に沿って新しいホームドアが並んでいました。
御茶ノ水駅は中央線快速と中央・総武線各駅停車が同一ホームで乗り換えられる構造となっており、利用者の多い駅です。
そこに中央線快速側のホームドアも加わったことで、ホームの印象はかなり変わりました。
御茶ノ水駅らしい風景の中に現れたホームドア
特に印象的だったのが、神田川側のホームです。
御茶ノ水駅といえば、駅のすぐ横を神田川が流れ、その上に聖橋が架かる独特の景観でも知られています。
中央線快速の車窓からこの景色を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
今回ホームを歩いてみると、その神田川側にも新しいホームドアが並んでいました。
こちらは一般的な壁状のホームドアとはかなり印象が異なります。
上部に大きな開口部を設けたスリットフレームホームドアとなっているため、ホームから神田川側への視界が完全に遮られてしまうわけではありません。
御茶ノ水駅ならではの開放感をある程度残した形になっているのも興味深いところです。
中央・総武線各駅停車にはすでにホームドア
一方、黄色い帯の中央・総武線各駅停車が発着する2・3番線には、すでにホームドアが整備されています。
JR東日本は2024年度のホームドア整備計画で、御茶ノ水駅の中央・総武線各駅停車2・3番線を整備対象としていました。こちらは「従来型」のホームドアです。
実際に見比べてみると、その違いは一目瞭然。
中央・総武線側は腰高の壁が連続するようなタイプなのに対し、今回中央線快速側に設置されたものは、横方向のフレームを主体とした開放的な構造です。
同じ駅の同じホームで、異なるタイプのホームドアを見比べられるというのも、鉄道ファンとしては興味深いポイントです。
なぜ中央線快速のホームドア整備はこれからなのか
中央線快速では、山手線や京浜東北線などと比較するとホームドアの設置が遅れていました。
JR東日本によると、ホームドアを設置するためには、乗り入れるすべての車種のドア位置とホームドアの開口位置を合わせることや、車両側への必要な装置の搭載など、さまざまな準備が必要になります。
さらに中央線快速では、2025年3月からグリーン車サービスが始まり、従来の10両編成に加えて12両編成での運転が本格化しました。
こうした車両側の大きな変化を経て、いよいよ中央線快速でもホームドア整備が本格化していくことになります。
2026年度は中央線快速の多くの駅で整備へ
今回の御茶ノ水駅だけではありません。
JR東日本は2026年度、東京圏在来線で29駅60番線のホームドア整備を進める計画です。
中でも注目したいのが中央線快速です。
御茶ノ水をはじめ、中野、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、西荻窪、三鷹、武蔵境、東小金井、武蔵小金井、国分寺、西国分寺など、多くの駅が2026年度の整備対象に含まれています。
中央線快速を日常的に利用している人にとって、これから1年ほどで駅の風景が一気に変わっていきそうです。
大規模改良が続いてきた御茶ノ水駅
近年の御茶ノ水駅は、かなり大きく姿を変えてきました。
2013年度からバリアフリー整備などの工事が進められ、2023年12月には新しい聖橋口駅舎の使用を開始。さらに2025年3月31日には聖橋口駅前広場の機能も全面的に使用開始となりました。
そして今度は中央線快速ホームのホームドアです。
駅舎、改札、駅前、そしてホームと、長期間にわたって続いてきた御茶ノ水駅の変化を見てきた人にとっては、今回のホームドアもひとつの大きな節目といえそうです。
中央線快速の「ホームの風景」が変わり始める
東京~高尾間を結ぶ中央線快速。
オレンジ色の電車がホームに滑り込み、ホームの端から車両全体がよく見える光景も長年当たり前のものでした。
しかし、2026年度からは各駅でホームドアの整備が本格化します。
御茶ノ水駅で見た新しいホームドアは、中央線快速の駅がこれから大きく変わっていくことを実感させる設備でした。
JR東日本では、列車との接触や線路への転落を防ぐ対策としてホームドアの導入を進めており、東京圏在来線の主要路線について2031年度末頃までの整備完遂を目指しています。
神田川と聖橋、中央線快速と中央・総武線各駅停車が行き交う御茶ノ水駅。
昔ながらの御茶ノ水らしい鉄道風景を残しながらも、駅設備は着実に次の時代へと進んでいます。
今回のホームドア設置は、そんな「変わり続ける御茶ノ水駅」を象徴する光景のひとつになりそうです。
という訳で、良い「鉄分」を!






